南三陸町震災復興祈念公園(みなみさんりくちょうしんさいふっこうきねんこうえん)は、宮城県南三陸町にある公園である。

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、以下「震災」と略記)によって犠牲となった人の追悼・鎮魂の場であるとともに、甚大な被害の記憶や教訓を継承し、震災からの復興を祈念するための震災復興公園として整備された。かつて市街地であった場所に造られ、令和では初めての津波記憶石第34号がある。園内には旧南三陸町防災対策庁舎が位置する。

沿革

  • 2016年(平成28年)
    • 6月 - 事業認可
    • 12月 - 工事着工
  • 2019年(令和元年)12月 - 一部開園(祈りの丘、復興祈念のテラスを含むエリア)
  • 2020年(令和2年)
    • 3月 - 一部開園(みらいの森、語り継ぎの広場の一部を含むエリア)
    • 10月 - 全体開園

施設

祈りの丘

公園の中心にある小高い丘は「祈りの丘」と名付けられた築山。祈りの丘の頂上部分、志津川湾を望む位置には、震災で犠牲になった町内の犠牲者804名の名簿を納めた「名簿安置の碑」並びに、町の復興を祈念して設えられた「復興祈念のテラス」が設置されており、丘上からは震災遺構の高野会館が見える。

旧南三陸町防災対策庁舎

津波により多くの犠牲者を出し、鉄骨だけが残存した。周辺は「復興祈念のテラス」という名称の広場として整備され、献花台も設けられている。

中橋

隈研吾設計で、南三陸産の杉を使用している。南三陸さんさん商店街・南三陸311メモリアルと並ぶ、隈の設計による「南三陸町3部作」の一つ。

公園内の植生

「みらいの森」エリアに、町の木であるタブノキをはじめとする70本の植樹が2020年12月になされた。

アクセス

  • 公共交通機関
    • 気仙沼線BRT:志津川駅
    • 高速バス:道の駅さんさん南三陸停留所
  • 高速道路:三陸沿岸道路 志津川インターチェンジ

周辺

中橋を渡った先に道の駅さんさん南三陸があり、その中に南三陸さんさん商店街、震災伝承施設である南三陸311メモリアル、BRT志津川駅がある。

脚注

外部リンク

  • 南三陸町震災復興祈念公園
  • 南三陸町体験学習プログラム
  • 全体図

南三陸町震災復興祈念公園が全体開園します 南三陸町

南三陸町震災復興祈念公園 南三陸観光ポータルサイト

南三陸町震災復興祈念公園 被災地360°ツアー VRアーカイブ・被災地の今 公明新聞・東日本大震災10年特集

南三陸町震災復興祈念公園 YouTube

【南三陸311メモリアル・復興祈念公園 まちあるきツアー】宮城県南三陸町 地元の語り部ガイドと巡る sotokoto online