萱瀬村(かやぜむら)は、長崎県東彼杵郡南部の内陸部にあった村。戦時中の1942年(昭和17年)、東彼杵郡南部の各町村と合併を行い市制施行、大村市となった。
現在の大村市萱瀬地区にあたる。
地理
- 山:経ヶ岳、五家原岳、遠目山、琴平岳
- 河川:郡川、南ノ川内川
沿革
『大村郷村記』によれば、近世初頭の萱瀬村は「皆是村」と記したとされる。これは大村藩領が阿弥陀仏四十八願にならって48ヶ村に分けられ、領内検地において当村域が最後に検地されたことから、仏典の「皆是阿弥陀」にちなんで皆是村と称したと伝えられ、後に大村藩主大村純長の代に村名を「萱瀬村」に改めたとしている。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、東彼杵郡萱瀬村が単独村制にて発足。
- 1942年(昭和17年)2月11日 - 大村町・福重村・萱瀬村・松原村・鈴田村・三浦村が合併し市制施行。大村市が発足し、萱瀬村は自治体として消滅。
地名
郷を行政区域とする。萱瀬村は1889年の町村制施行時に単独で自治体として発足したため、大字は無し。
- 荒瀬郷
- 黒木郷
- 田下郷
- 中岳郷
- 原郷
- 宮代郷(みやだい)
名所・旧跡
- 中岳砦跡
- 中岳原古戦場
参考文献
- 角川日本地名大辞典 42 長崎県
- 長崎県東彼杵郡教育会 編『長崎県東彼杵郡誌』長崎県東彼杵郡教育会、1917年、258-286頁。https://books.google.co.jp/books?id=zauq_EFQjYoC。 - Google ブックス
脚注
関連項目
- 長崎県の廃止市町村一覧
- 大村市の地名


